牛筋の煮込みを田辺聖子の本を読んでどうしても食べたくなった

2018年12月7日

読書の秋。食欲の秋。
食についての描写が多い本は、秋感をあますことなく堪能させて
くれる加速装置であります!

スポーツの秋だけ抜けているので日々デブリ、痛風に怯えること
となるのですね。この地方は雨も多くテニスも最近はできていないのです。

すじ肉だけの料理本がこの世の中に存在する!

写真家の西川治さんの料理本です。文章、写真、レシピともに
全て彼が手掛けています。

私は西川さんの「世界ぐるっとほろ酔い紀行」という本を持っている
のですが、ほろ酔い気分でページを捲って欲しいという彼の希望を
真に受けて一人飲みのときにお供に連れていくことにしているので
全く内容を覚えていません。

お酒を飲むために商売道具のカメラを売り飛ばす人ですから
私が彼の文章をひとつも覚えていなくとも許してくれると思います。

田辺聖子さんの牛筋、どて焼き表現


春情蛸の足という本の中にすじ肉のドテ焼きが登場します。
関西の食べものと男女関係を書いた短編集です。

その中の味噌と同情という話に次のシーンがあります。

白味噌で煮たすじ肉のドテ焼きまで出て来た。
こんにゃくとともに、白味噌の中でぐつぐつと煮られ、
とろけるばかり柔らかくなっている。
それよりも中垣をほろりとさせたのは
その白味噌(これには赤味噌も混っていたようであるが)の味である。

白味噌だけでなく赤味噌も使って欲しいです。
八丁味噌のものは名古屋のどて煮ですね。

9話収められているのですが、どれも主人公は中年男性。
田辺聖子さんは女性なのにどうしてこうも男性の心理がわかるのか
不思議に思います。

牛筋の魅力はなんであるか

日本酒に合う料理はやはり和食でそれも魚介類ならなお良しですね。
お刺身、魚の煮付け、あん肝、なまこ酢、各種塩辛、白子焼き
エトセトラ。

肉があまりでてこないんですよね。でも牛筋の煮込みは
日本酒にあいますね。もちろんご飯にも。

値段もそれほど高くないですし、不味い牛筋煮込みに
出会ったことがないので居酒屋でメニューにあれば
必ず注文してしまいます。

やはり筋なので普通食べるお肉の部位よりも高い筈はなく
安くておいしいというソールフード的な所も魅力の
一つでしょう。

柔らかくてプルプル。味噌でも醤油仕立てでもカレーにいれても
美味しいです。作るの超めんどくさいですけど!

舌全体をやさしく包み込む甘み。舌のひだに満遍なく広まった
ところを日本酒でさーっと流して余韻を楽しみもう一口。
たまりませんな~。

独身男性注目!ネットで牛筋の煮込みを買って酒のつまみに!

圧力鍋あったほうが煮込み楽です。
しかし牛筋は下処理大変(水でよくあらう)、
下茹で大変(アクをこまめに取る)、長時間煮込み面倒で
なかなか独身男性が作るのは大変です。

上の牛すじ煮込み5パックセット(送料無料税込み2500円)
は累計11万食を売り上げたベストセラー。

冷凍もできますし、袋のまま鍋の湯に放り込んで5分で食べられます!
日本酒の御供に常備しておくと心強いです。

牛すじを使った世界の料理

牛筋料理はスペインなどヨーロッパにもあるにはあるようですが、
やはりアジア地域でよく見られます。

インドネシアのバクソ

この肉団子の中に牛筋が使われているものもあるそうです。

中国の蒜爆牛筋

料理名も牛筋とありますし、見た目もしっかり牛筋です。
にんにくがたっぷり使われているようです。

タイのトムヤムクンに似たスープ

牛筋を使用したスープもあるようです。

ベトナムの牛筋入りフォー

牛筋入りフォーの19秒動画です。筋が輪切りになっている
ようにスープに浮いていますね。おいしそう。

私はホルモン料理が大好きでありますので、記事を書いているだけで
よだれが出てまいりました。

寒い季節になってきましたので、熱燗や焼酎のお湯割りで
色々作りたいです。

牛すじのした処理は超面倒で時間のあるときしかできない


↑大量にでてくるアク

鍋につきっきりでいないといけないので、休日でないとなかなか牛すじ
料理は作れません。

スーパーで安い牛すじを見かけると思わず買ってしまうのですが、
気分が乗らないと冷凍庫に放り込んで寝かせてしまうことも多いです。

した処理の流れは、牛すじのパックを破いてそのままボールに入れて
水洗い。血を洗い流します。

大きい鍋にたっぷり水をいれます。そのなかに牛すじ投入です。
切らずに投入。火を入れた後に切らないと切りにくくて大変な思いをします。
そして沸騰したお湯ではなく水からの方が臭みが取れます。

沸騰したら料理酒か日本酒を100mlほど入れ一煮たちさせます。
そして中火に切り替えあくをだしていきます。

あくがたくさんでてきたら一回お湯をすべてすてすじ肉をザルにあげます。
そしてすじ肉をさっと洗った後(余分な脂を抜く)一口大にカットします。

また水から先ほどと同様に酒をいれて煮出します。このときまた大量のあく
がでるようでしたら、またお湯をすて同じ工程を繰り返します。

購入した牛すじによってあくの出方は異なりますので煮てみないとわかりません。

した処理だけでこれだけかかりますが手間をかけないと
臭くてまずくなります。

男性で料理好きではない場合、この作業はなかなかできませんから
外食やさくっと通販が手軽ってことになりますね。