皇室の家系図を見ながら天皇制についてあれこれ考える

2019年8月25日

秋篠宮家の眞子様が海の王子様と婚約なさったということで私も少しは皇室についての教養をつけようと思い、重い腰を上げたランディーです。こんばんは。

天皇陛下の退位したい旨のお話も記憶に新しいところでございます。

天皇陛下のご公務のハードさに自堕落ランディー腰を抜かす

宮内庁ホームページ

上の画像クリックで天皇陛下のご公務をご覧いただける宮内庁のホームページにリンクしております。

最初の1月から3月を拝見するだけでげんなりしてしまいます。

正月3がにちは大変忙しく、それ以降も各国大使とのご説明ご昼餐、ベトナムご訪問、ご執務、ご懇談。

ご公務の嵐であります。土日も入っている時あります。

83歳でこれらをこなさないといけないなんて正直きつすぎます。

私働き盛りの中年ですけど到底無理です。

いつ終わりが来るのですか?老後の気楽な生活ってあるのですか?

もう充分老後な年齢ですから、今までもしっかり国民のためのご公務を1989年に即位して以来、(もちろんそれまでも皇太子としての公務をこなされてきましたが)28年続けられて現在に至ります。

象徴天皇制のもとでは何の権力ももたず、ただただその制度を維持するために人権をもたない状態で多大な苦痛に耐えられているようにお見受け致します。

葬儀儀礼である殯(もがり)が大変すぎる

二度の外科手術を経て高齢による体力低下を覚える
ようになった頃からこれから先、従来のように重い務めを果たすこと
が困難になった場合、どのように身を処していくことが、
国にとり国民にとり、また私の後を歩む皇族にとりよいことであるか
にき考えるようになりました。

と天皇陛下は仰っています。

そして8:48辺りで殯(もがり)の行事が2ヶ月に渡って続けられること、そしてその後も葬儀に関連する行事が1年間も続くと仰っています。

そしてそれらは他の様々な公務と平行して行わなければならないので残された皇室の方々が大変な目に遭われるのだそうです。

天皇陛下がいかに国民の事を思いつつその責務と公務がいかに大変であるかを私はこの表明を拝聴して感じました。

人は生まれながらにして平等では決してなありませんがどんな環境下であっても腐ることなく努力すればある程度のことは叶いますよね。

しかし皇族の男性として特に天皇として生まれてしまっては何をどう努力しようとその立場から逃れることはできません。

そしてそれが現役引退というものを許さず、死ぬまで続くのだとしたらなんと過酷なことでしょう。

上にも少し書きましたが、天皇や皇族の方々には職業を選択する自由、言論の自由、信教の自由、住居移転の自由など数々の人権を制限されています。

天皇陛下の年収はもろもろさっぴいて1億円くらいだそうです。

欲しいものがあってもすべて取り寄せ。ショッピングを楽しむということもできません。

軟禁された場所でいくらお金を持っていても嬉しくありませんね。

自由に外を駆け巡ることができて初めてお金をもっていて幸せとなるのではないでしょうか。

天皇恐るべし~小室直樹先生の御本を拝読

1986年と今から30年以上前に書かれた本ですが、流石小室先生。全く古さを感じさせません。

天皇を論じることはITや科学技術のような最先端を行くものを論じるのと性質が違います。

古い時代に遡り、キリスト教、ユダヤ教、仏教、儒教対比させて日本の天皇のありかたについて教えて下さいます。

天皇という現実に生存されている人間がキリスト教でいうところの神とほぼ同等に扱われてきた歴史。

1156年に起きた保元の乱が日本史に与えた衝撃。それまでの天皇システムがこの乱により解体したとする説。

天皇のことがより詳しく分かると同時に歴史にも興味をもてる話が随所にちりばめられています。

稀代の天才小室直樹先生の御本は、私のようなお馬鹿にも分かるように優しく諭すように書かれていて先生の愛情すら感じられます。

難しいことをさらに難しく書いて結局何を言いたいのか分からないことがありますが、それは一重に私の脳みそが悪いからなのですが、先生は碩学でありながら少しも偉ぶらないのは、人を差別することなくその思想を広め世の中が少しでも明るくなってほしいという願いがあるように私には感じられます。

とにもかくにも私のようなだらしない人間が天皇として生まれてこなくて実に日本国民の皆様のお役に立てたというお話でした。

元日や一系の天子不二の山という内藤鳴雪の句で締めくくりたいと思います。